かわにゅーす
誰も知らない
父親がそれぞれに違う子供たち4人。
帰らぬ母を待ち、東京に暮らす。
主演の柳楽優弥はカンヌ映画祭最優秀男優賞受賞。
子供が映画祭で最優秀男優賞を取るほどの作品?
ということで、観てきました。
結果、下馬評通り、鮮烈な作品でした。
映画が終わった後の映画館の雰囲気がそれを物語っています。
シーンとしたまま。全然ざわつかない。
誰も彼ももくもくと席を立って映画館を後にする。
ストーリーに多少絡む感想はこのあと。
観に行く気があるなら読まない方がいいかもね。
--V-- 04/09/12.18:15
悲劇のお話と聞いていたので、最後に4人とも死んじゃうの?
とか、どきどきはらはらで観ていました。
この作品は、状況が劇的に変化することなく、日々がただ
流れていくだけ、それでいて緊張感が続いている。
--V-- 04/09/12.18:15
子供たちは母親に捨てられたという現実を受け入れつつも、
泣いたりはしない。だけれども感情がなくなることはない。
長男の明は、どうにか弟妹たちとの生活を続けようと
している。彼には当然「母親が帰ってこないのは自分の
せいではないのか?」とか「妹がああなったのは自分の
せい?」とかいう悩み・負い目があるはずだが、それを
表面に出さない。彼が作品を通して一度も涙を流さないのは、
おそらく母親が涙を流したのを見たからだろう。
涙を流さないことで自分自身強くあろうと思っていたのだろうと。
そして、子供たちはそれでも生き続ける。母親や社会を
憎むことなく、希望はないかもしれないが、決して絶望することなく。
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