銀河英雄伝説ＤＶＤってスゴイの？第７話

　ＤＶＤ、ＬＤ比較

　私の持っているＬＤ、ＤＶＤで比較ができるのは、本編と「わが征くは星の大海」、「新たなる戦いの序曲（オーヴァチュア）」、「黄金の翼」になります。

　このうち、今までの配送分では「新たなる戦いの序曲」の製作年が一番後で１９９３年ですので、最初にこれで比較してみたいと思います。それぞれの絵をクリックすると、大きなサイズの絵が出ます。ただし、それぞれ１００ＫＢ超のサイズですので、読み込みに時間がかかります。ご注意を。

「新たなる戦いの序曲」より

ラインハルトとキルヒアイス

ラインハルト

　色を見るには赤が適当と思いますので、キルヒアイスを中心としたシーンを選んでみました。ＤＶＤとＬＤとで色合いが結構違ってきてますが、これはプレーヤーによるところも大きいと思いますので、そういうつもりで見てください(「取り込み環境」の項目参照)
　ただ、ＤＶＤ版の方が色のメリハリがはっきりしていて、絵が綺麗だということは言えるようです。
　パソコン再生の方は、輪郭線がちょっとがたついてますが、再生中はこういったことは起こりません。

「ラインハルトとキルヒアイス」のＬＤの拡大画面を見て欲しいのですが、キルヒアイスの軍服の模様や、顔の輪郭に赤やら緑やらの色がちりばめられているのがわかりますか？これがクロスカラーと呼ばれるノイズで、ＶＨＳビデオやＬＤによく見られるものです。ＤＶＤではそういったものはありません。
ラインハルトの絵は、姉上を訪ねたシーンですが、ＤＶＤでは背景が夕焼けっぽくなっています。姉上のところに向かう時点ですでに夕方になっていたから、面会シーンは夕方の方が正しいです。修正したのか、ＤＶＤで色合いが濃くなったためかは不明です（＾＾；

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　次はＯＶＡ第１期の第４話「帝国の残照」より。こちらのオリジナルの製作年は１９８９年です。

姉上に会いに行く

ＤＶＤの画像

ＬＤの画像

パソコンによるＤＶＤ再生画像

　背もたれの後ろの板は、ＬＤはかなり濃い赤、ＤＶＤは朱色といった感じです。輪郭線はＬＤが太くてはっきりしているけど、ＤＶＤはちょっと薄れた印象を受けます。「新たなる戦いの序曲」とは逆に、ラインハルトの髪の色はＬＤの方がコントラストが強いですね。
　このあたりの違いは、マスターフィルムの保存状態だの、なんだのの事情があるんじゃないかと想像します。。

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次は「わが征くは星の大海」より。こちらのオリジナルの製作は１９８８年です。

フィナーレ

ヴィルヘルミナ

ミュッケンベルガーとフレーゲル

　なんとも驚いたことに、ＬＤ版は劇場版の左右を切ってテレビ画面の比率にしたんじゃなくて、劇場版が４：３のサイズの上下を切って作られていたようで。。

＞　フィナーレ
　さて、この作品はＤＶＤ版とＬＤ版でずいぶん色が違ってしまいます。ＬＤ版は「宇宙は青い」けど、ＤＶＤ版だと黒になってます。ラインハルトのこのシーンの軍服も青から黒になってますね。

　作品を通して統一した色合いにしようとしたのか、そうなってしまったのかはわかりません。他、比べてみるとヤンの軍服などもくすんだ色から深い緑になってますし、コーディネートしなおしたのではと思います。

　パソコンで再生すると、画面が白く霞がかったようになってしまい、ちょっときついです（これは銀河英雄伝説以外の他の作品も同じ）。

＞　ヴィルヘルミナ

　原寸大で見てもらえるとわかりますが、ＬＤの画像ではレーザー砲の軌跡が点線っぽくなっています。ＤＶＤではこれが修正されて、綺麗な一直線になってます。この点線現象やガタガタ現象は本編のＬＤでもかなり目に付いたので、本編の方も修正してもらえると嬉しいです。
　余談ですが、ヴィルヘルミナはミュッケンベルガー元帥の旗艦です。側面の帝国軍のエンブレムに、女神像が重ねられて描かれてます。

＞　ミュッケンベルガーとフレーゲル

　この作品はＬＤ版にゴミが多いこと多いこと。いや、ＤＶＤ版と見比べるまではほとんど気にしてなかったんですが、ＬＤが腐ったんじゃないかと思われるほどのゴミがあります。　ＬＤの画像を拡大して見たときに、ミュッケンベルガーとフレーゲルの間にぽつぽつと白いのがあるのがわかります？上着の前の部分や、マントのスソ、両者の間にあって、これがカットごとにちかちかしてかなり醜いです。これは実際にＴＶ画面で見るとよくわかります。
　ＤＶＤ製作スタッフがこの作品をほとんど作り直したというのもうなずけますし、実際ＤＶＤではこうしたゴミがほとんど除去されてます。

　まあ、なんというか、コアなファンは「わが征くは星の大海」のＬＤ版もキープしておくことをオススメします。普通のテレビで見るなら、こっちのほうが迫力ありますし。ゴミは多いけど・・

　というか、ＤＶＤにするときに１６：９に直す必要はなかったのではないかとも思いますが。

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　次はＯＶＡ「黄金の翼」より。

オープニング

よろしく

　特に補足することはないかなと。。見たとおりの感じです。

　ちなみに、テレビ上で画像を見ると、こんな感じになります。
パソコン取り込みと違って、ちゃんと色鮮やかに出てきますので
そうしたところはご心配なく　：）

ここでちょっとＱ＆Ａ

　ＤＶＤの映像は平べったく見える？

　あくまでかわさきの感想ですが、、
　ＬＤや従来のテレビでのアニメ画像というのは、細かい雑音、ざらつきが絶えず動いていたのですが、ＤＶＤの画像はそのざらつきがありません。このざらつきが、距離感や、動的な雰囲気を出していたのではないかと思います。アニメの当時の映像の１カットをざらつきなしにそのまま背景に当てはめてしまうと、色むらやざらつきがわかる形で固定されてしまい、その背景の手前をキャラクターが行き来するので、違和感を感じます。

　上の３枚の四角形、だいたい同じ色ですが、左端は実はざらつきが速い間隔で動いています。これまでのＬＤの画像の感じです。真ん中は一色だけを固定したもの。右端はざらつきを固定したものです。
　外伝の画像は最初からコンピュータ上で作られているので、雑音としてのざらつきはありませんから、真ん中の画像のようになります。実際に見ると画像がかなりきめ細かく感じます。
サンプル→螺旋迷宮第４話より

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